こんにちは。二助企画です。
おサルに願いをシリーズ20回目です。
前回に引き続き、京都の宇治田原にある猿丸神社についてのお話です。
猿丸神社で会えるおサルさん。前回ご紹介した表参道の夫婦猿、本殿前の一対の猿像の他に、まずここ
(画像:二助企画)
お手洗いの前のちょこんと可愛らしく座っている姿に会えます。
そして、絵馬。
(画像:二助企画)
2種類の絵馬があるのですが、そのうちの1枚はおサルさんのお顔を描けるようになっています。ご参拝者のさまざまな想いと共に、ユニークで愛らしいおサルさんの表情が多く、見ていて思わず笑顔になってしまいます。
猿丸神社は、瘤・出来物や身体の腫物の病気を癒す霊験があるとして、こぶ取りの神・癌封じの神と篤く信仰されています。もう一枚の絵馬は、猿丸大夫に木のこぶをあしらった図柄でした。
おみくじや守礼授与品にも、おサルさんの姿が見られますが、中でも印象的なのはこの2つ
(画像:二助企画)
やきものの「猿みくじ」は、そのキュートな見た目で人気があるそう。身代わり猿も、たくさん奉納されていました。
さて、前回は全国に猿丸大夫を祀った神社が20数か所あるとお話しましたが、そのすべてで必ずおサルさんに会えるというわけではないようです。
例えば、ここの猿像を奉納された猿丸家のある芦屋市にある芦屋神社。その境内にある猿丸神社では、こうした猿像やおサルさんの絵馬などは見られません。
ところで、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、これまでご紹介してきたのは、天台宗の神猿さんに関する神社仏閣。エリアも京都が中心でした。(猿丸神社は、神猿さんとの関連ではなく、猿丸大夫を祀る神社です)
しかし、日本全国には、まだまだおサルさんに願いを託した、猿信仰とも言えるものがあります。
そして、有名な「三猿」について、まだ触れていません。(三猿については、意外なお話があるので、あらためてじっくりとご紹介したいのです!)
引き続き、全国各地の猿信仰や猿にまつわる言い伝えなどをご紹介していきたいと思うのですが、次回は、閑話休題でおサルさんにまつわる信仰のちょっとした「まとめ」をご紹介しますね。
二助企画は、日本の伝統芸能猿まわしのプロフェッショナル集団。
猿まわしやニホンザルのことについて、あらゆる領域から情報発信をしてまいります。
ブログは毎月2回、第1・3金曜日に公開予定。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう!
参考文献・サイト・取材協力
・猿丸神社
・芦屋猿丸家と猿丸大夫の謎/武庫川女子大学リポジトリ
https://mukogawa.repo.nii.ac.jp/record/1227/files/P87-99.pdf
ほか