新年あけましておめでとうございます。二助企画です。
皆様、どんな年末年始をお過ごしでしょうか。
猿まわしには、「災いがサル(去る)」、「病気がサル(去る)」など厄除けの力があると信じられてきました。二助企画はお正月も、全国各地で皆様にhappyをお届けできるよう、元気に活動しております。
さて、このコラムも3回目のお正月を迎えることとなりました。いつもご愛読いただきありがとうございます。
今回は、昨年11月まで続けていた「おサルに願いを」シリーズの再開です。京都三大庚申3つ目の山ノ内庚申についてご紹介します。
山ノ内庚申は、京福嵐山本線「天神川」駅下車、徒歩3分。地下鉄東西線「太秦天神川」駅下車、徒歩3分と、非常に訪れやすい場所にあります。

(撮影二助企画)
ご祭神は、猿田彦大神。全国に2000以上あると言われている猿彦神社の一つです。年に6日ある庚申の日のうち、初庚申の日には今でも、「護摩焚き神事」が行われてます。

(西院春日神舎・猿田彦神社のホームページよりお借りしました)
山ノ内庚申の特徴は、「三猿」だけでなく、猿田彦信仰を色濃く反映した多彩なおサルさんの姿に出会えること。おサル好きの二助企画としては、自然と気持ちが高まります。
まず、目を引くのは、本殿内、正面左側に鎮座しているおサルさん。御幣を持ち、こちらをじっと見つめる姿は、大きさも表面の毛並みもかなりリアル。ぱっと見たところ、本物のニホンザルと見間違えそうです。目をしっかり見開いており、なんだか吸い込まれそうな不思議な雰囲気を感じます。

(撮影二助企画)
その足元右方向には、1組の三猿が並んでいます。彫りはかなり古いもののようで、表情はやや摩耗していますが、目・耳・口を押える仕草は、はっきり確認することができます。

(撮影二助企画)
さらに左側には、三猿をかたどった庚申塔が2基。そして、木のケースに納められた三猿の姿も見ることができます。

(撮影二助企画)
本殿の屋根下にも、見逃せないおサルさんがいます。烏帽子を被って御幣を担いでいるようにも見えるその姿は、口角が少し上がり、なんとなく微笑んでいるようにも見えますね。

(撮影二助企画)
また、境内には「白猿木彫像」があるそう。台風被害で倒れてしまったというご神木を彫って作られたとのことですが、普段は非公開のため、今回は拝見できませんでした。お写真は、公式ホームページからお借りしました。

(西院春日神舎・猿田彦神社のホームページよりお借りしました)
本殿の隣には、大国主神社があります。中を覗いてみると、そこにも御幣を持った小さなおサルさんの姿がありました。

(撮影二助企画)
そして興味深いのが、絵馬に描かれたおサルさんたちです。左は口を押えた「言わざる」、中央は御幣を担いでいるおサルさん。右側は耳を押さえた「聞かざる」。一見すると三猿のようですが、よく見ると「見ざる」がいないのです。

(撮影二助企画)
これはどういうことでしょうか。山ノ内庚申には、縁日以外は常駐の方がいらっしゃらないため、今回はこの謎を解き明かすことができませんでした。ぜひ、いつか改めて、この「欠けた三猿の謎に迫りたいと思います。
これまで、日本三大庚申・京都三大庚申について一通り触れてきましたが、実は「日本三大庚申」を名乗る庚申堂は、他にも存在します。岐阜県中津川にある下野庚申堂もそのひとつ。
次回は、その下野庚申堂についてお話していきますね。
二助企画は、日本の伝統芸能猿まわしのプロフェッショナル集団。
猿まわしやニホンザルのことについて、あらゆる領域から情報発信をしてまいります。
ブログは毎月2回、第1・3金曜日に公開予定。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう!
参考文献・サイト・取材協力
・世界の三猿: その源流をたずねて/飯田道夫 人文書院
・驚きの猿文化~世界のサル文化紀行から/上島亮 株式会社三重大学出版会
西院春日神社・猿田彦神社
http://www.kasuga.or.jp/
他
※順不同
