こんにちは。二助企画です。
引き続き「おサルに願いを」シリーズです。
前回2回に渡って、天台宗の寺院、赤山禅院で鬼門を守るおサルさんのお話をご紹介しました。今回は、そのお仲間のもう1匹のおサルさんについてお伝えします。
それが、幸神社のおサルさん!幸神社は「さいのかみのやしろ」と読みます。
幸神社は京都市上京区、京都御所の北東に位置します。赤山禅院のおサルさんと同様、鬼門(きもん)を封じるために「木彫りの猿」がまつられているのです。
まずは、幸神社のご紹介から。主祭神は猿田彦神。おサルの漢字を含む猿田彦神とは、日本神話に登場する神様で「道開きの神」として知られています。
(画像:二助企画)
「人々が進むべき道を示してくれる案内役」である猿田彦が祀られている幸神社は、「道案内の神」「旅の守り神」として信仰されてきました。
幸神社の主祭神は猿田彦神なのですが、実は、相殿神(あいどのしん)には、猿田彦の妻である天鈿女命(あめのうずめのみこと)がいます。夫婦の神が祀られているということで、幸神社は日本最古の縁結びの神として知られています!
鎌倉時代の軍記物語「曽我物語」には、この神社で誓った男女の縁は永遠に結ばれると書かれているのだとか!(引用:京都ご利益.comより)
歴史は古く、平安京創建時にご造営されています。
(画像:二助企画)
さて、幸神社のおサルさんは、いずこに……
ちょっとわかりにくいかもしれません。本殿を正面に見るように立ち、右奥の方に進むと猿田彦大神の神名碑があり、
(画像:二助企画)
これが右手になるように本殿の方に向くと、この「ここに↑おさるがいます」の案内があります。
(画像:二助企画)
そのまま視線を上げると、、、、
(画像:二助企画)
鬼門(北東)から邪悪なものが都に入り込まないように、北東の空を監視しているおサルさんに会えます。しっかりと目を見開き、どっしり構える姿は、とても頼もしいですね。
このおサルさんは、江戸時代初期の伝説的な宮大工・彫刻師として有名な左甚五郎の作とも伝えられていますが、詳細は定かではありません。
そして幸神社の絵馬。
(画像:二助企画)
もちろんおサルさんが描かれています。烏帽子をかぶって、御幣を担いでいる立派なおサルさんです。神の使いとしての格を持ち、神聖な役割を果たす存在であることが伝わってきますね。
これまで8回に渡り、「鬼門を守る」というお勤めをはたす日吉大社、京都御所、赤山禅院、幸神社の神猿さん、西教寺のおサルさんにまつわるお話をご紹介してきました。他方、古くから人々に親しまれてたおサルさん達は、鬼門を守るというお役目に限られず、様々な神社仏閣で活躍しています。
次回からも、神社仏閣で会えるおサルさんについて、ご紹介をしていきますね!
二助企画は、日本の伝統芸能猿まわしのプロフェッショナル集団。
猿まわしやニホンザルのことについて、あらゆる領域から情報発信をしてまいります。
ブログは毎月2回、第1・3金曜日に公開予定。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう!
参考文献・サイト・取材協力
・赤山禅院
https://rakuhoku-sekizanzenin.org/
・京都寺院ナビ>京都の鬼門を封じる猿たち!寺社による防衛ラインをご存知ですか?
https://kyotojisyanabi.com/kyoto-tera-saru/
・京都観光オフィシャルサイト京都観光Navi>観光スポット・サービス情報>寺院・神社>幸神社
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=2867
・京都ご利益.com>ご利益スポット>幸神社
https://kyoto-goriyaku.com/spot/sainokamino-yashiro/#i-12
ほか