こんにちは。二助企画です。
「おサルに願いを」シリーズ。今回は、京都で鬼門を守るおサルさんのお話です。
まず、なぜ鬼門を守るのがおサルさんなのか?についてのご説明から。
1つ目の理由は、、鬼門から入る「魔が去る」という考えから。
そして、2つ目の理由は、猿(申)は鬼門とは反対の西南西を指すためです。
わかりやすく説明するために、十二支を時計になぞらえて、方角を表現してみます。12時が北、3時が東、6時が南、9時が西。
そうすると、鬼門の北東は、「丑(うし)と寅(とら)」の辺りを指しますね。その正反対にいるのが、猿(申)というわけです。つまり、鬼門とは真逆の方向にいるおサルさんは、鬼(悪いモノ)に強いとされていたのです。
京都で鬼門封じとして有名なのは、以前のコラム(おサルに願いをシリーズ⑪)でもご紹介した、御所の猿が辻の猿の彫像ですね。
しかし、このおサルさん以外にも、京都には鬼門を守るおサルさん達がいるのです。
それが、赤山禅院のおサルさん!
まずは、赤山禅院のご紹介から。
その歴史の始まりは、仁和4年(888年)。第三世天台座主円仁の遺命によって創建されました。天台宗総本山延暦寺の塔頭のひとつです。平安京の表鬼門にあたる東北に位置することから、皇城の表鬼門の鎮守としてまつられました。陰陽道の祖神であり、商売繁盛の神としても知られています。
この赤山禅院。京都御所の表鬼門を守る位置にあるため、境内で、たくさんのおサルさんを見かけることができるのです。
一番有名なのは、このおサルさん
(画像:二助企画)
拝殿の屋根の上に鬼門除けの猿が鎮座しています。このおサルさんには、夜になると暴れだすという伝説があり、金網の中に入れられているのが特徴。
そして、このおサルさん、お写真でみてわかるでしょうか……?意外と新しいことに気が付きませんか???
それもそのはず。今屋根の上でじっと鬼門封じをしているおサルさんは、令和になってから頑張っている新人さんなんです!
では、その前の先輩おサルさんはどこにいるかというと、、、、ここに。
(画像:二助企画)
拝殿に向かって進む階段を登り切ったすぐ左手に、この小さな猿小屋があり、そこから新人の仕事ぶりを見張っている!!とのこと。こんなに近くで拝見できるなんて、なんだか感動です。
先代のおサルさんはこんな角度で、屋根の上の新人おサルさんの姿を見守っています。
(画像:二助企画)
この先代のおサルさんが、いつ頃からこの赤山禅院で活躍していたのかは、寺院の方にも分からないとのことでした。
一般的には、こうした像の中や裏側などには、創られた年などが記載されていたりしますが、この先代のおサルさんには、そうした記録が無かったそうです。
ちなみに、拝殿の中には、向かって右側にもおサルさんの像が鎮座されています。
(画像:二助企画)
寺院の方のお話によると、このおサルさんも、いつから赤山禅院に居たのかは不明だそうです。しかし、かなり古いものであることは確かで、拝殿の中から新人おサルさんをサポートしている、とのこと。屋根の上の新人おサルさん、2匹の先輩おサルさんの強力なバックアップのお陰で、きっと心強いでしょうね!
長くなりましたので、今回はここまで。次回も引き続き、赤山禅院のおサルさんのお話をご紹介します。
二助企画は、日本の伝統芸能猿まわしのプロフェッショナル集団。
猿まわしやニホンザルのことについて、あらゆる領域から情報発信をしてまいります。
ブログは毎月2回、第1・3金曜日に公開予定。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう!
参考文献・サイト・取材協力
・赤山禅院
https://rakuhoku-sekizanzenin.org/
・京都寺院ナビ>京都の鬼門を封じる猿たち!寺社による防衛ラインをご存知ですか?